嚥下(飲み込む事)が上手くできない人は、水やお茶にもむせてしまいます。そこで水やお茶を、口の中を常に潤している唾液のように加工すればむせずに飲めるのではないかと考えられました。
水分だけでなく、それまでは刻むかすりつぶすのが基本だった固形物も、寒天・ゼラチン・片栗粉などを使いつつ、煮こごりの状態、あるいはトロミを漬けた状態に加工しました。食べやすさとともに見た目のきれいさとおいしさを兼ね備え、必要な栄養を食事として安全に味わえるようにされたのが介護食です。
かむ力、嚥下の衰えの他、味覚嗅覚の低下、唾液分泌の低下、のどの渇きを感じにくいこと、身体障害や理解力の低下により食べるのをあきらめること、これらの状態の度合いによって介護を受ける人の状態を把握し、最適な介護食を作りましょう。
また、毎日の忙しい介護、介護する側が息切れしない為にも、たまには市販のものを利用するのも良いでしょう。高齢者や歯の治療などで食事をするのが不自由な人のために、日本介護食品協議会では介護食品の名称を「ユニバーサルデザインフード」とし、食品の形状ごとに4つに分類しました。
区分1が『容易にかめる』。普通に飲み込める人用。区分2が『歯ぐきでつぶせる』。ものによって飲み込みづらいことがある人用。区分3が『舌でつぶせる』。水やお茶が飲み込みづらいことがある人用。区分4が『かまなくてよい』。水やお茶が飲み込みづらい人用。
この他、とろみをつけて飲み込みやすく調整するための食品には『とろみ調整』マーク。介護食を扱うメーカーすべてに共通の表示で、消費者にとっては選びやすくなりました。